冬のどんよりとした雲が広がっていることが多い屋久島ですが、こんな日の方が見通しがよく遠くの島が見えることがあります。
今回は屋久島から見える三島諸島をご紹介いたします。
こちらは硫黄島。戦争のときに激戦の地となった島(東京都の硫黄島)ではなく、まちがいやすいので薩摩硫黄島とも呼ばれています。
標高704mの硫黄岳は今でも噴煙をあげている火山島。
平家物語の俊寛が鬼界ヶ島に流された島がこの島だと伝えられている伝説の島でもあります。
人口約100人。周囲19.1km。
竹島。 名前の通り竹が全島を多い茂り、5月には全島民挙げて竹の子採りをおこなうらしいです。
人口約80人。周囲12.8km。
黒島。作家有吉佐和子はこの島を舞台に作品「私は忘れない」を書いたそうです。
標高500~600ⅿの山が連なり、深い森が広がっている様子が他の二島に比べ黒っぽく見えるから黒島でしょうか?
人口約190人。周囲20.1KM。
薩摩半島南端の開聞岳(標高924M)。別名薩摩富士と呼ばれる三角錐の山影は美しいです。
日本百名山の一つで比較的手ごろに登れる山です。
以上の三つの島、三島は屋久島の北部で時々見られる島ですが屋久島の西では口永良部島、東では種子島が毎日のように見ることができます。
さらに稀ですが南の方ではトカラ列島が見えることもあります。
いずれも屋久島から直通の交通手段はなく(種子島、口永良部島を除く)、一度鹿児島に戻らないと行くことができない島です。
その為、屋久島からは近そうで遠い島なのです。