東京から来られた自然環境について学んでいる学生さん達と黒味岳に行ってきました。
毎年、実習のために屋久島に来てくれています。感謝!
この日は貴重な梅雨の中休みで晴天に恵まれました。
また、屋久島を代表する花、ヤクシマシャクナゲも所々で見ることができました。
嬉しくて最初に撮った一枚です。
上の方は折れてしまっていますが大きな屋久杉です。
「明鏡止水」言葉そのもののような淀川。屋久島の水はとてもきれいです。途中水を汲んで飲むこともできます。
フタリシズカの花が咲いていました。
大好きなモミの大木。白く立ち枯れてしまった木を屋久島では白骨樹と呼んでいます。
枝の先には着生した他の植物がみられます。
高盤岳のトーフ岩。学生さん達には豆腐には見えないようでした…。現代的に言うと何でしょうか?
ちょこちょこヤクシマシャクナゲの花をみることができました。
屋久島を代表する花で屋久島の町の花に指定されています。
花が開く前はピンク色で美しいです。一つの蕾の中にたくさんの花が詰まっています。
日本最南端の高層湿原「小花之江河」。寒冷な環境の為、コケなどが分解されずに積もって形成されます。
色鮮やかなコケ。
屋久杉の白骨樹。自然が創り出す芸術品だと思います。
花之江河ではたくさんのコケスミレが咲いていました。写真では大きく見えますが、とても小さな花で1㎝もありません。今年はあたり年のようでこんなに咲いているのを見たのは初めてです。
ヤクシマニガナ。屋久島の固有種です。
花之江河からは黒味岳(右上)1831mがよく見えます。
コバノフユイチゴの花が咲いていました。名の通りイチゴの一種で赤い実をつけます。
森を抜けると樹木の背丈が低くなり、視界が開けてきて抜群の眺望です。
ヤクシマシャクナゲの若葉は細かい毛がたくさん生えていて触ると気持ちが良いです。
眼下には先ほどまでいた花之江河やトーフ岩を望むことができます。
振り返ると学生たちが登ってくる姿が見えます。学校の方針として安全のためにヘルメットを着用しています。特に高齢の方は転倒することが多いですので安全のためにヘルメットを着用するのも良いと思います。
ヒメコイワカガミの花。黒味岳のコースは標高が高く、高山植物をみることができます。
どれも矮小化といって本州で見られるものよりもとても小さいです。
黒味岳に到着。最高の展望です。
屋久島そして九州最高峰の宮之浦岳(1936m)が良く見えます。
どうしても日本百名山の宮之浦岳の方が注目されますが、展望が良く、無理のない体力で行くことが出来る黒味岳をおすすめしたいです。黒味岳は九州百名山。
屋久島は花崗岩が隆起した島でおおきな岩がよく見られます。
山頂では青空が見え、ぽかほか陽気で気持ちのよい時間を過ごすことができました。至福のひととき。
山を見ながらの昼食時間。疲れが癒されます。
黒味岳山頂の岩の上に学生たちがいるのが分かりますか?
この日は時期的なものもありますが、黒味岳に行っていたのは私たちの団体だけでした。人が少なく穴場のコースです。
黒味岳は屋久島の魅力が凝縮されたコース(屋久杉、植物の垂直分布、高層湿原、高山植物、山頂からの展望などが見られる)ですので、山登りが好きな方に非常におすすめです。コース選びの参考にしていただければ幸いです。
屋久島自然学校の黒味岳登山ガイドツアーはこちら。
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