原生的な森を楽しめる屋久島白谷雲水峡の奉行杉コースをご紹介いたします。
楠川歩道を通って「苔むす森」、そして「太鼓岩」を目指す方が多いのですが、奉行杉コースは知る人ぞ知る原生的な森を楽しめるコースです。
※白谷雲水峡のマップはこちらを参照してください。
白谷雲水峡の「苔むす森」しか苔むしていないと思っている人が多いのですが、白谷雲水峡全体が非常にコケの多い所です。
屋久杉の倒木。
水にこまることがないほど川の多いコースです。
「二代大杉」。一代目の切り株の上に二代目の屋久杉が覆いかぶさったもの。
屋久杉の樹皮からは長い年月の風格を感じます。
屋久杉以外の木もいろいろあって面白いです。こちらはヒメシャラの木。
コケの雫はまるで宝石のよう。
この日の天気は雨から小雨でしたがこのような景色に出会えるので雨だからとトレッキングをあきらめるのはもったいないですよ。
コケの宝庫と呼ばれる屋久島ですからいろいろなコケを見ることができます。ホウホウゴケ。
ヒノキゴケ
コケの胞子体のサク(胞子が入っている袋)と呼ばれる部分。
雨の日などに避難することができる秘密の岩屋。とても大きいです。
「三本足杉」。名前の通り、三本根っこが足のように伸びています。
三本足杉を見上げたところ。枝にもコケがいっぱい。
奉行杉コースはいくつもの川を渡っていきます。どこも眺めの良い所なのですが、増水すると非常に危険なので気をつけましょう!
「びびんこ杉」。ここではあえて説明しませんので意味は想像してみてください。
「三本槍杉」。倒れた屋久杉の上に三本槍のように屋久杉が乗っている。
またもやコケのきれいな渓谷。
フォーリースギバゴケ
ヒメシャラとサクラツツジの樹木。写真では大きさが伝わらないのが残念。どちらも数百年は生きてきたであろう巨木です。
「奉行杉」と巻き付いているヤマグルマの木。大きさが伝わらないのですが、直径2.5mほど。
大きな屋久杉の倒木。
またこのような渓谷を渡っていきます。
数百年ほどのモミの木。モミの木も巨木になります。
コケにつつまれたような森の中を歩いていくと・・・
屋久杉のトンネル。
いろいろな苔の世界。
フォーリースギバゴケが好きみたい。水滴が残りやすく、キラキラしている苔です。
「二代くぐり杉」。名の通りくぐることができる屋久杉。
二代くぐり杉の中から見上げた景色。
そして、楠川歩道のコースとつながっていきます・・・
白谷雲水峡の奉行杉コースおすすめのポイントは
名のある屋久杉を何本も見ることができる
楠川歩道ほど整備されてなく、通る人も少ないため原生的な森を楽しめる
沢が多いため苔も多く、苔につつまれたような雰囲気の森を味わうことができる
注意点としては、徒渉点(川を渡るところ)が多く、雨や増水時は渡れなくなることもあり危険。
また、アップダウンが多く、楠川歩道よりも整備されていないので少し歩きづらく、ある程度の体力が必要となります。
ぜひ、縄文杉には行かない人・一日しかトレッキングをできる日がない人などは白谷雲水峡の奉行杉コースだけで屋久杉も苔むした森も満足することができると思いますのでお勧めですよ。
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