7月の上旬、梅雨の晴れ間に1831mの黒味岳に登ってきました。
黒味岳は九州百名山にも選ばれるとても素晴らしい山なのですが、屋久島には他にも有名なところがありすぎて登る人は少ないところです。
屋久杉も途中で見ることができますが、屋久杉がメインのコースではありません。
それ意外の植生の豊かさや標高による植物の違い(垂直分布)などを観察することができるコースです。
白谷雲水峡などではもう終わっていますが、ヒメツルアリドオシの花。
風がつよい屋久島では立ち枯れてしまう木も多いですが、その姿もたくましい。
30分ほど歩くと世界自然遺産の登録地域に入っていきます。ちなみに屋久島の約21%ぐらいが世界自然遺産のエリアです。
とても美しい流れ「淀川」。これからが登りがきつくなるので休憩に良いポイントです。
いつも写真を撮ってしまうモミの大木。私には恐竜に見えます!
森の隙間から花崗岩の奇岩「トーフ岩」
展望所からの眺め。奥に見えている山が目指す黒味岳。
屋久島の町花「ヤクシマシャクナゲ」の花は終わり、果実が膨らんできています。
日本最南端の高層湿原「小花之江河」。日本庭園のような趣です。
ヤクシマザルがいました。比較的おとなしいですが、エサはあげないで気をつけてください。
高所で見られる屋久杉はその姿がたくましいです。
こちらは高層湿原の「花之江河」
山岳信仰「岳参り」の際の各集落からの合流地点です。
「コケスミレ」近くの杉の葉っぱを見てください。比較してもらうととても小さいのが分かります。
「ヤクシマコオトギリ」
森を抜けると背の高い樹木はなくなり、足元の高山植物を楽しむことができます。
「シャクナンガンピ」
「ノギラン」
「コケトウバナ」高山の為、矮小化した植物が多いです。
「ヒメコナスビ」
食虫植物「モンセンゴケ」
「ヤクシマイバラ」
「ヤクシマママコナ」
「ヤクシマカラマツ」
足元を見ながら少しづつ歩いていると、黒味岳の山頂まであと少し。
山頂の大岩。この岩の上に乗ることができます。
黒味岳1831mの山頂到着。遠くに見える山が屋久島最高峰の宮之浦岳1936m。
九州で一番高い山です。
360度眺めのよい景色。
疲れが吹き飛ぶ一瞬です。
遠くにはロケットの打ち上げで有名な種子島。
こちらには火山島の口永良部島。
帰りには行き気づかなかったヤマボウシの花を見つけることができました。
この日は思いのほかたくさんの花に出会うことができました。何回登っても良い山です。
縄文杉や白谷雲水峡が有名ですが、山登りが好きな人にはおすすめできる山ですよ。
屋久島自然学校の黒味岳トレッキングツアーはこちら。
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